第3回ショートショート大賞は、2017年11月1日に作品の募集を開始し、
2018年1月31日に締め切りました。
応募総数 4,633篇。第1次審査通過作品は92篇、第2次審査通過作品は30篇。
5月14日に最終審査会を開催し、大賞1作、優秀賞3作を決定しました。
そして今回、はじめて2次審査員の方々による特別賞を選出いたしました。
ショートショートは、可能性に満ちた文学スタイルだ。
私たちは、そのような確信のもと2015年に「ショートショート大賞」を設立、今回第3回を開催します。
短い中に目を見張るようなアイデアや、あっと驚く結末があり、
すぐに読めてしまうにもかかわらず、読後に長く余韻が残る。それが、ショートショートです。
そして、時間のない現代において小説という世界への入口となり、
その先に広がる小説界全体をも活性化させる可能性を秘めている。
それも、ショートショートだと考えています。
この賞は、「ショートショート作家」の発掘・育成を目的とした文学賞です。
短きものを愛するみなさん、ぜひご応募ください。
第2回ショートショート大賞の受賞作です。大賞1作品、優秀賞3作品が選ばれました。以下から受賞作を読むことができます。
第1回ショートショート大賞の受賞作です。大賞1作品、優秀賞3作品が選ばれました。以下から受賞作を読むことができます。
SS大賞の最大の魅力は、大賞受賞者は作品の書籍化が確定しているところだと思います。
多くの人達の手によって、自分の書いたものが一冊の本に仕上げられ、今まで読んで来た本と同じように書店の棚に並んでいるのを見た時の感動は今でも忘れられません。
私が初めてSSを書いたのは大賞受賞の前年に参加したデパートのカルチャースクールでした。初めて書く人でも応募できるのがSS大賞です。
ぜひ、紙の手触りの感動を目指して下さい。
受賞作「瓶の博物館」収録。
Amazonで購入
対象 | 400字詰め原稿用紙換算1枚から15枚までのショートショート。 テーマは問いません。 |
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応募締切 | 2018年1月31日(水) 18時00分まで |
賞金・賞品 |
●大賞(1作品)副賞:30万円、受賞作の頒布、担当編集者による受賞後のフォロー、受賞作を含む書籍の刊行。 ●優秀賞(最大3作品)副賞:5万円、受賞作の頒布、担当編集者による受賞後のフォロー。 |
応募規定 |
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注意事項 |
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個人情報の 取り扱いに ついて |
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お問い合わせ |
「ショートショート大賞」 事務局お問い合わせはこちらから※お問い合わせは可能な限りメールにてお願いいたします。 |
協力書店員
キノブックス編集部
新井素子(作家)
太田忠司(作家)
梶尾真治(作家)
北野勇作(作家)
田丸雅智
(審査員長・ショートショート作家)
キノブックス編集部
ショートショートとは「アイデアと、
それを活かした印象的な結末のある物語」です。
第1回、第2回の賞では、これを満たし、
かつ、現代ならではのものにアップデートされた、
オリジナリティー溢れる作品と
出会うことができました。
第3回でも、そんな素敵な作品と出会えることを
楽しみにしています。
プロフィール:1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部、同大学院工学系研究科卒。2011年、『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。「海酒」は、ピース・又吉直樹氏主演により短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで上映された。15年からは自らが発起人となり立ちあがった「ショートショート大賞」において審査員長を務め、また、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、新世代ショートショートの旗手として幅広く活動している。著書に代表作『海色の壜』など多数。
1960年、東京都生まれ。77年、高校在学中に「あたしの中の……」が第1回奇想天外SF新人賞佳作に入選し、デビュー。少女作家として注目を集める。「あたし」という女性一人称を用い、口語体で語る独特の文体で、以後多くのSFの傑作を世に送り出している。81年「グリーン・レクイエム」で第12回星雲賞、82年「ネプチューン」で第13回星雲賞受賞。99年『チグリスとユーフラテス』で第20回日本SF大賞をそれぞれ受賞。「星へ行く船シリーズ」全5巻(出版芸術社)など著書多数。 写真:新潮社提供
1959年、名古屋市生まれ。81年、「帰郷」が星新一ショートショート・コンテスト優秀作を受賞。90年、ミステリ長篇『僕の殺人』で本格的な作家デビューを果たす。著作に『月光亭事件』『奇談蒐集家』(創元推理文庫)、『月読』(文春文庫)、『セクメト』(中央公論新社)、『死の天使はドミノを倒す』(文藝春秋)など。『帰郷』(幻冬舎ノベルス)、『星町の物語』『星空博物館』(PHP文芸文庫)、『伏木商店街の不思議』(河出書房新社)と4冊のショートショート集も出版している。
1947年、熊本県生まれ。71年、「美亜へ贈る真珠」でデビュー。短編を中心に活動を続け、79年「地球はプレイン・ヨーグルト」、92年「恐竜ラウレンティスの幻視」、01年「あしびきデイドリーム」、04年「黄泉びと知らず」で星雲賞(日本短編部門)を受賞。長編にもその才は発揮され、87年『未踏惑星キー・ラーゴ』で熊日文学賞、91年『サラマンダー殲滅』で日本SF大賞、16年『怨讐星域』で星雲賞(日本長編部門)を受賞。03年には『黄泉がえり』が映画化され、原作、映画ともに大ヒットした。
1962年、兵庫県生まれ。92年、「昔、火星のあった場所」で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。『かめくん』で日本SF大賞受賞。主な著作に『ヒトデの星』『社員たち』(河出書房新社)、『どろんころんど』(福音館書店)、『かめくん』『きつねのつき』『カメリ』(河出文庫)など。新作落語の会〈ハナシをノベル〉では、ノベラーズの一員として新作落語を書く。田中啓文との朗読ユニット〈暗闇朗読隊〉として、定期的にライブを行っている。
私は本を買うのも読むのも好きです。蔵書は三万冊あります。出版は衰退産業と言われていますが、そのような時代の中、文学を盛り上げていこうとしているキノブックスのショートショート大賞には大変期待しています。
ひとつ言わせてもらうならば、ショートショートにはもっとエロがあったほうがいい。
人が喜ぶことは何なのか、それは性欲と食欲しかない。しかし、知性はその中に出てくるんです。あまり品がよくなりすぎるとつまらない。個人的には、今後はエロチックな作品も期待しています。
――第2回ショートショート大賞贈呈式での登壇ご挨拶より
子どもの頃からショートショートが大好きでした。
ショートショートは、今の時代にとても合っていると思っています。ツイッターの140文字でさえ長いと言われ、ぼくたちは情報の断片で受け取ることにすっかり慣れてしまいました。短い文章の中にもかかわらず、人々を驚かせるような、できれば常識や固定観念を変えさせるようなショートショートがもっと増えて欲しいと思います。
よく言われていることですが、商売の基本は、需要がありそうなマーケットで、かつライバルが弱いところに行くことです。ショートショートで成功しようというのは、時流にも合っているのではないでしょうか。新しい名作が生まれるのを楽しみにしています。
――第2回ショートショート大賞贈呈式での登壇ご挨拶より
文は短く簡潔に
新人発掘の方法としてキノブックスは良い賞を思いついたものだと思います。読者の時間をとらず、文学の楽しみを、世にひろげることのできるショートショートは、今日、捨てたものではありません。むしろ、文学の本道です。
この道は、きっと、どこかにつながっている気がします。文を愛する歴史家として、この賞を応援しています。
募集詳細をよく読んでからご応募ください。
第3回ショートショート大賞の
応募受付は
2018年1月31日18時をもって
終了いたしました。
たくさんのご応募
ありがとうございました。
第2回ショートショート大賞受賞者 洛田 二十日より
見知らぬ番号からの電話。料金督促に違いないと震えながら応じてみれば、「大賞」という身に余る福音。読んでくださった皆様、審査をしてくださった先生方、あらゆる庶務を担ってくださった方々に、心より御礼申し上げます。無数の「ショートショート」から成る曼荼羅に組み込んで頂いた、この誉に報いるだけの作品を書き続けねばならない。今、本当に来てしまった督促の電話を決然として無視しながら、固く決心した次第で御座います。