人間なんて、みんなキテレツ。ショートショート大賞始まる。

ショートショートは、可能性に満ちた文学スタイルだ。私たちは、そのような確信のもと、ここに「ショートショート大賞」を立ち上げます。短い中に目を見張るようなアイデアや、あっと驚く結末があり、すぐに読めてしまうにも関わらず、読後に長く余韻が残る。それが、ショートショートです。そして、時間のない現代において小説という世界への入口となり、その先に広がる小説界全体をも活性化させる可能性を秘めている。それも、ショートショートだと考えています。この賞は、単なる「小説家」ではなく、「ショートショート作家」の発掘・育成を目的とした文学賞です。短きものを愛するみなさん、ぜひご応募ください。

応援しています。応募もします!

劇団EXILE・秋山真太郎さん

田丸さんの作品をラジオで朗読させていただいたのが縁で、ショートショート大賞に関わらせていただくことになりました。田丸さんの物語は次から次へと僕を虜(とりこ)にし、ショートショート初心者の僕はすっかり短い文学の世界へといざなわれていました。
今回の賞の設立で、また新たな物語に出会えると思うとワクワクが止まりません。短いのに、いや短いからこそ僕たちの想像力を無限大に広げてくれる。あれ。いつのまにか、僕の目の前にも原稿用紙が……。これからが楽しみです。

第1回ショートショート大賞 応募受付は終了いたしました。 応募総数7,817編 たくさんのご応募ありがとうございました。
結果発表
  • 結果発表及び授賞式は、2016年6月を予定しています。詳細は公式サイト等で発表します。
賞金・
賞品
  • 大賞(1作品)
    副賞:30万円、受賞作の頒布、担当編集者による受賞後のフォロー、受賞作を含む書籍の刊行。
  • 優秀賞(最大3作品)
    副賞:5万円、受賞作の頒布、担当編集者による受賞後のフォロー。
お問い
合わせ

「ショートショート大賞」 事務局
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  • 審査状況に関するお問い合わせには一切応じられません。その他、お問い合わせの内容などの理由により、お返事が遅れる、または返答しかねる場合もございます。大変恐れ入りますが、そのようなご質問の場合、特に確認のご連絡はしておりません。あらかじめご容赦ください。

審査員

最終審査
田丸雅智(審査員長・ショートショート作家)、キノブックス編集部
2次審査
井上雅彦(作家)、太田忠司(作家)、北野勇作(作家)
1次審査
協力書店員、キノブックス編集部
田丸雅智(たまる まさとも) 写真

審査員長

田丸雅智(たまる まさとも)

1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部、同大学院工学系研究科卒。2011年12月『物語のルミナリエ』(光文社文庫)に「桜」が掲載され作家デビュー。12年3月には、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。新世代ショートショート作家の旗手として精力的に活動している。著書に『夢巻』『海色の壜』(出版芸術社)、『家族スクランブル』(小学館)、『日替わりオフィス』(幻冬舎)、児童書に『珍種ハンターウネリン先生』(学研教育出版)がある。

ショートショートといえば、意外な結末。そう思われる方もいらっしゃるかと思いますが、本当はそれだけに留まるものではありません。ある程度の意外な結末は担保しつつも、結末のみではない世界観のある物語。そして、これまで誰も書いていない、新鮮なアイデアに満ち溢れた物語。それがショートショート本来の醍醐味だと思います。既存の枠を打ちこわし、ショートショートの新たな未来を切り拓いていく。そんな可能性に溢れた作品を読めることを楽しみにしています。

2次審査

井上雅彦(いのうえ まさひこ) 写真

井上雅彦
(いのうえ まさひこ)

1960年、東京都生まれ。81年、「消防車が遅れて」が都筑道夫のショートショートコンテストに入賞、83年「よけいなものが」が星新一ショートショート・コンテスト優秀作を受賞したのを機に、作家デビュー。十一冊目の短篇集『四角い魔術師』(出版芸術社)他、著書多数。97年より、ショートショートを含む短篇小説復権のため、自ら企画・監修したテーマ別書き下ろしアンソロジー《異形コレクション》(廣済堂文庫、光文社文庫)を刊行し、98年に日本SF大賞特別賞を受賞。現在まで48巻に及ぶ。

太田忠司(おおた ただし) 写真

太田忠司
(おおた ただし)

1959年、名古屋市生まれ。81年、「帰郷」が星新一ショートショート・コンテスト優秀作を受賞。90年、ミステリ長篇『僕の殺人』で本格的な作家デビューを果たす。著作に『月光亭事件』『奇談蒐集家』(創元推理文庫)、『月読』(文春文庫)、『セクメト』(中央公論新社)、『死の天使はドミノを倒す』(文藝春秋)など。『帰郷』(幻冬舎ノベルス)、『星町の物語』『星空博物館』(PHP文芸文庫)、『伏木商店街の不思議』(河出書房新社)と4冊のショートショート集も出版している。

北野勇作(きたの ゆうさく) 写真

北野勇作
(きたの ゆうさく)

1962年、兵庫県生まれ。92年、「昔、火星のあった場所」で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。『かめくん』で日本SF大賞受賞。主な著作に『ヒトデの星』『社員たち』(河出書房新社)、『どろんころんど』(福音館書店)、『かめくん』『きつねのつき』(河出文庫)、『かめくんのこと』(岩崎書店)など。新作落語の会〈ハナシをノベル〉では、ノベラーズの一員として新作落語を書く。田中啓文との朗読ユニット〈暗闇朗読隊〉として、定期的にライブを行っている。

InterFM 897『ショートショート・デイズ』にて放送した田丸雅智書き下ろし作品『冷たい視線』を劇団EXILE 秋山真太郎さんの朗読でお楽しみいただけます。

Webマガジン キノノキ には、作品も掲載しています。